ColumnUP DATE: 2019. 07. 31

連載パテック フィリップへの誘い

第10回:毎日を特別にする腕時計「アクアノート」

 180年近い歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。

その正規販売店であり、世界を代表する時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。

第10回は、パテック フィリップのスポーツウォッチの分野を牽引する「アクアノート」の実力を検証します。

第二のスポーツウォッチ「アクアノート」の誕生

 これまでパテック フィリップは多岐にわたる分野の時計製造で成功を収めてきた稀有なメーカーであり、高級時計の世界におけるスポーツウォッチの地位を向上させた立役者としても知られています。

 スイス時計産業が1969年に起きたクオーツショックの余波で打撃を受けていた1976年当時、パテック フィリップはその打開策のひとつとして、革新的なステンレススチール製のラグジュアリーウォッチ「ノーチラス」を発表。オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク」の開発者でもある天才時計デザイナー 故ジェラルド・ジェンタによるこの傑作は、“スポーツ・エレガンス”というジャンルを確立すると同時に、高級時計の新たな指針を示すものでした。

 それから20年以上経った1997年、パテック フィリップの“第二のスポーツウォッチ”として登場したのが「アクアノート」でした。

最もスポーティなパテック フィリップ

 他のモデルと同様、「アクアノート」が誕生した背景には、興味深いストーリーが存在します。パテック フィリップの現社長ティエリー・スターン氏いわく、「アクアノート」の原点とは、1990年代前半に軍の将校たちに贈るために特別注文した幻のタイムピースにあると言います。そのデザインは、兵士たちにふさわしいミリタリーのテイストを宿しながらも、文字盤には貴石をセッティングするという極めてユニークなものでした。

「ノーチラス」と「アクアノート」のハイブリットと
呼ぶべきデザインのRef.5060/SJ。

1997年登場のRef.5060A。
この時点ですでにデザインが完成されていることに異論を挟む余地はない。

 次に「アクアノート」の構想で重要なポイントとなったのが、“メタルブレスレットではないスポーツウォッチ”であることでした。その意図を反映させたモデルとして1996年に登場したのが、Ref.5060/SJでした。“「アクアノート」のプロトタイプ”と呼ぶにふさわしいこのモデルは、イエローゴールドのケースにレザーストラップという組み合わせであり、ローマンインデックスとリーフハンドを備えた文字盤からはドレッシーな雰囲気が漂います。

 翌年登場した「アクアノート」のファーストモデルとなるRef.5060Aは、現行コレクションにも繋がるデザインを完成させた記念碑的な1本です。丸みを帯びた8角形のベゼルは「ノーチラス」の後続機にあたるモデルだと示唆しており、エンボスの文字盤と対になるチェッカーボード・パターンが刻まれたトロピカルバンド、最高の視認性を誇る太いバトン型のインデックスや針は、「アクアノート」がスポーツウォッチであることを雄弁に語ります。また、2ピース構造の「ノーチラス」に対して、ベゼル、ケース本体、裏蓋から成り立つ3ピース構造を採用していることも特筆すべき点です。

500本限定で2017年に発売されたRef.5650G。
2つの大きな技術革新を実現したことでも話題に。

 誕生から20年以上経った現在、これまで「アクアノート」は多彩なバリエーションのコレクションを展開してきました。その代表作として、2004年の発売から圧倒的な人気を誇るベゼルにダイヤモンドをセッティングしたレディス仕様のRef.5067A「アクアノート・ルーチェ」、ファーストモデルのDNAを最も忠実に受け継いだスタンダードな3針のモデルRef.5167A、あらゆる旅行に対応できる2011年登場のRef.5164A「アクアノート・トラベルタイム」が挙がります。

 このほかにも時計製造の限界へ挑戦する「パテック フィリップ・アドバンストリサーチ・プロジェクト」の一環として登場したRef.5650G、昨年登場するや否や超人気モデルの仲間入りを果たしたクロノグラフ仕様のRef.5968Aなど、話題に事欠かないラインナップで人々を魅了し続けています。

季節や場所を問わずに着用できる
“カジュアル・シック”を体現

 バーゼルワールド 2019でも脚光を浴びたRef.5168のニューカラーを含め、3つの現行コレクションの魅力を紹介。
いずれのモデルも万能スポーツウォッチである「アクアノート」の魅力をご堪能いただけるはずです。

CASE.1“ジャンボ”の呼称で呼ばれる
Ref.5168ニューカラーが登場

 「アクアノート」の誕生から20周年を数える2017年。コレクション史上初となるホワイトゴールド製の42.2mmケースを持つ、“ジャンボ”と呼ばれるRef.5168が登場。第二弾となる2019年の新作では、文字盤とトロピカルバンドにカーキグリーンを採用。ミリタリーにルーツを持つ「アクアノート」らしいイメージを打ち出しつつもあくまでモダンであることにこだわったフレッシュな1本です。

アクアノート

■5168 ■42.2mm(10-4時方向) ■18Kホワイトゴールドケース ■ラバーストラップ ■自動巻き(Cal.324 S C)■120m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

アクアノート 5168

  • アクアノート 5168G
  • アクアノート 5168G

「ミニット・リピーターの音色と同じように、バックルを重要視している」とパテック フィリップの現社長ティエリー・スターン氏が語るように、
開発に約2年もの歳月を費やしたトロピカルバンドは、今では「アクアノート」の象徴するアイコンなのである。

CASE.2実用性と所有欲を満たす
完璧なスポーツウォッチRef.5164

 シンプルな3針のスタンダードモデルRef.5167の発展形として開発されたRef.5164 「アクアノート・トラベルタイム」は、2011年の登場からまたたく間に多くの支持を集めた人気モデルです。2つのタイムゾーンの時刻と昼夜を瞬時に確認できる優れた機能性は、まさに現代のノマドにふさわしい時計であることを証明しています。ケースはステンレススチールとローズゴールドの2つの素材から選ぶことができます。

アクアノートトラベルタイム 5164

アクアノート・トラベルタイム

■5164 ■40.8mm(10-4時方向) ■ステンレススチールケース ■ラバーストラップ ■自動巻き(Cal.324 S C FUS)■120m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

アクアノート・トラベルタイム

■5164 ■40.8mm(10-4時方向) ■18Kローズゴールドケース ■ラバーストラップ ■自動巻き(Cal.324 S C FUS)■120m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

アクアノートトラベルタイム 5164

Ref.5164の個性である2つのタイムゾーンを表示する機能を司るムーブメント
Cal.324 S C FUS。

CASE.3外装・機構ともに質が高い
レディスモデルRef.5068

 2004年に登場したレディスコレクション「アクアノート・ルーチェ」。こちらのRef.5068はダイヤモンドセッティングのベゼルとの調和が美しい18Kローズゴールドのケースであることが特徴です。ステンレススチール仕様のRef.5067がクオーツのCal.E 23-250 S Cを採用していることに対して、自動巻きムーブメントCal.324 S Cを搭載している点も見逃せないポイントだと言えます。

アクアノート・ルーチェ 5068

アクアノート・ルーチェ

■5068 ■35.6mm(10-4時方向) ■18Kローズゴールドケース ■ラバーストラップ ■自動巻き(Cal.324 S C)■120m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

アクアノート・ルーチェ

■5068 ■35.6mm(10-4時方向) ■18Kローズゴールドケース ■ラバーストラップ ■自動巻き(Cal.324 S C)■120m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

アクアノート・ルーチェ 5068

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