ColumnUP DATE: 2019. 05. 31

連載パテック フィリップへの誘い

第8回:バーゼルワールド 2019新作 Part.1

180年近い歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。

 その正規販売店であり、世界を代表する時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、
さまざまな角度からパテック フィリップという至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。
 第8回は、先日行われたバーゼルワールド 2019で発表された全15モデルの中から、YOSHIDAが注目する4つの話題作をフォーカスします。

Photo: Masahiro Okamura (CROSSOVER) / Art Direction: Takaaki Yagi (FORM::PROCESS) / Edit & Text: Tsuneyuki Tokano

時代を超越する、パテック フィリップの卓越性

 2019年5月現在、時計の世界では世界情勢の変化とともに、大きな時代の波が押し寄せています。オンラインでの情報発信やコミュニケーションが盛んになった今、時計業界を取り巻く環境は日々刻々と変化し続けています。SIHHやバーゼルワールドなどの国際的な見本市での出展ブランド数の減少はその最たる例だと言えるでしょう。

 そんな中、ユーザーとの絶対的な信頼へ繋がる“製品の卓越性”をもってパラダイムシフトに挑むメーカーの筆頭が、スイス時計界屈指の名門パテック フィリップです。奇抜なアイデアに頼らずとも、我々の常識に揺さぶりをかけるコレクションの数々は、独立資本だからこそ実現できる徹底的なものづくりの産物なのです。

 バーゼルワールド 2019で発表された新作も例外ではなく、すべての製品には時計製造における伝統と技術革新を重んじるブランドの本質が宿っています。

CASE.1早くも話題騒然。
カレンダー機構の新境地

 一目見た瞬間から新鮮さを感じさせるRef.5212Aは、パテック フィリップの新たなコンプリケーションの指針となる話題作として注目を集めています。独創的なレイアウトと優れた視認性を手にしたシルバー・オーパリンの文字盤には、これまでにないカレンダー機能が備わります。

 「カラトラバ・ウィークリー・カレンダー」と命名された新しいコンプリケーションは、曜日と日付のカレンダー表示に加え、週番号の表示機能が搭載されています。それに伴い開発された新しい自動巻きムーブメントCal.26-330 S C J SEにより駆動する、先端を赤で塗装した2つのハンマー型の指針は、ひとつは曜日を、もう片方は週番号を読み取ります。

 文字盤のレトロな雰囲気とともに、このモデルにヴィンテージテイストを与えているのは、パテック フィリップの伝統であり、象徴的な存在であるカラトラバ・スタイルのケースデザインにあります。全面を手作業で磨き上げる特製のステンレススチールは、貴金属に勝るとも劣らない存在感を放ちます。ライトブラウンのカーフスキンストラップとの相性が完璧であることは言うまでもありません。

5212A

■40mm ■ステンレススチールケース ■カーフスキンストラップ
■自動巻き(Cal.26-330 S C J SE)■30m防水
■価格はお問い合わせください


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Ref.5212Aのために開発された新型ムーブメントCal.26-330 S C J SE。
巻き上げ効率などを最適化するために、いくつかの革新的な技術を採用。

CASE.2「現代の古典」というべき
新型クロノグラフ

 パテック フィリップの歴史において、クロノグラフは極めて重要な位置に立つ機構であり、古くは懐中時計の時代から多くの時計愛好家やコレクターを魅了してきました。

 パテック フィリップでは初となる、2009年に登場した完全自社開発・製造のクロノグラフ専用ムーブメントCal.CH 29-535 PS。2010年に登場したRef.5170は古典的なクロノグラフのデザインを踏襲するとともに、最先端技術の結晶である手巻きキャリバーの実力を証明してきました。

 Ref.5170の後続機として今年新たに登場したRef.5172は、2つのインダイヤルとアラビアンインデックスの組み合わせによるクラシックなデザインがとても目を引きます。それでいてモダンに映る理由は、ヴィンテージとは明らかに異なるネイビーのカラーリングにあります。精巧な文字盤の作りもさることながら、ギヨシェ彫りを施した大変美しいプッシュボタンも必見です。

5172

■41mm ■18Kホワイトゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■手巻き(Cal.CH 29-535 PS)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

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クロノグラフの伝統と最先端技術の結晶であるCal.CH 29-535 PS。
手巻きにこだわった点がいかにもパテック フィリップらしい。

CASE.3アクティブに生まれ変わった
超人気スポーツウォッチ

 “カジュアル・シック”という実に的を射たコピーを体現する「アクアノート」のコレクションは、1997年に発表。このモデルが生まれた背景には、これから本格的に訪れるであろうラバーストラップを着用したスポーツウォッチの需要、そして1976年に登場したパテック フィリップ初のスポーツウォッチである「ノーチラス」の影響が随所で見受けられます。

 「ミニット・リピーターの音色と同じように、バックルを重要視している」とパテック フィリップの現社長ティエリー・スターン氏が語るように、開発に約2年もの歳月を費やしたトロピカルバンドは、今では「アクアノート」の象徴するアイコンとして知られています。

 「アクアノート」の誕生から20周年を数える2017年、このコレクションでは初となるホワイトゴールドの42.2mmケースを持つ、“ジャンボ”と呼ばれるRef.5168が登場。第二弾となる今年の新作では、文字盤とトロピカルバンドにカーキグリーンを採用。前作のネイビーに対し、よりアクティブな印象を打ち出すことに成功しています。

5168

■42.2mm(10-4時方向) ■18Kホワイトゴールドケース ■ラバーストラップ
■自動巻き(Cal.324 S C)■30m防水 ■価格はお問い合わせください


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CASE.419世紀から受け継がれる
ジュエリーウォッチの系譜

 パテック フィリップは、ジュエリー・ウォッチの分野においても無類の実力を発揮します。それもそのはず、1868年に同社がはじめて手がけた腕時計は婦人用であり、これはゴールドのバングルに小型のレクタンギュラーケースを取り付けたものでした。

 2012年に登場した「ダイヤモンド・リボン」は、ケース外周に渦巻状にダイヤモンドをセットする個性的なスタイリングから、発表して以来、多くの女性を魅了し続けています。2016年には、文字盤全面にダイヤモンドをセットしたRef.4968/400が新たなファミリーとして加わりました。このモデルに新解釈を与えることで生まれたのが、こちらのRef.4978/400なのです。

 ローズゴールドのケースであるRef.4968/400と比べ、よりシックな表情に仕上げたRef.4978/400は、前作からケース径を約3mmほど大きくすることで一段と存在感が増しています。770個にも及ぶダイヤモンドは、ピュア・トップウェセルトン・ダイヤモンドのみに限定し、高度なセッティングで仕上げを行います。これらはすべてパテック フィリップ・シールという極めて厳格な基準を満たします。

 まばゆいばかりの美しさを生み出すのは、ダイヤモンドの力だけによるものではありません。マイクロローターを搭載する超薄型自動巻きムーブメントCal.240があってこそ、このようなジュエリー・ウォッチらしいエレガントなケースのフォルムを形成することができるのです。時計全体のバランスを引き締める、ブルーの針や植字インデックスも注目すべきポイントとして挙がります。

4978/400

■36.5mm ■ダイヤ付き18Kホワイトゴールドケースと文字盤(約4.4カラット) ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.240)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

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YOSHIDA 東京本店
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