ColumnUP DATE: 2019. 04. 26

連載パテック フィリップへの誘い

第7回:ユーザー目線の複雑機構「年次カレンダー」

180年近い歴史を持つ、世界最高峰の時計メーカーPatek Philippe(パテック フィリップ)。

 その正規販売店であり、世界を代表する時計店 YOSHIDA(ヨシダ)が、さまざまな角度からパテック フィリップという
至高のマニュファクチュールの魅力を紐解いていく本連載。

 第7回は、1996年の登場以来、複雑時計の常識を覆し、ロングセールスを続けている「年次カレンダー」の魅力に迫ります。

Photo: Masahiro Okamura (CROSSOVER) / Art Direction: Takaaki Yagi (FORM::PROCESS) / Edit & Text: Tsuneyuki Tokano

日常と向き合うコンプリケーション

 2019年現在、腕時計の世界において、複雑機構とはステイタスシンボルの象徴であり、趣味性が高いコレクタブルなアイテムに分類されることが多いかと思われます。しかし中には現代のライフスタイルに適した実用的な機構がいくつか存在します。その筆頭として挙がるのが、パテック フィリップが1996年に発表し、瞬く間に脚光を浴びた年次カレンダー」なのです。

 端的に説明をすると、パテック フィリップが独自開発及び特許を持つ年次カレンダー」とは、一般的なカレンダー機構と永久カレンダーの長所を複合させることを目的とし、1年に一度、3月初めに調整を行うことで日付、曜日、月名の表示を可能にした世界初の腕時計です。

 この機構の開発は、1992年、パテック フィリップの現名誉会長フィリップ・スターン氏(当時パテック フィリップ社長)の強い要望に端を発し、4年の歳月を費やして完成しました。

1996年に登場した「年次カレンダー」の
記念すべきファーストモデルRef.5035。

Ref.5035に搭載されていたCal.315/198 S QA。
この自動巻きムーブメントの開発を皮切りに、「年次カレンダー」
のコレクションは発展を遂げていきます。

 数あるパテック フィリップのコレクションの中で「年次カレンダー」が“有用なコンプリケーテッド・ウォッチ”と呼ばれている理由は、上記のカレンダー機能に限る話ではありません。

 その実力を証明する重要なポイントは、ケース側面の調整ボタンを数回押すだけで2月28日、または2月29日から3月1日に日付を送ることができる“優れた操作性”にあります。

 さらにもうひとつ、「年次カレンダー」が革新的であったのは、永久カレンダーを駆動させるレバーに代わり、より回転運動の調整が容易な歯車を用いた点です。これによって時計を毎日着用する上で不可欠な“信頼性”を獲得できたことは言うまでもありません。

 まったく新しい“ユーザー目線の複雑機構の先駆け”であった「年次カレンダー」は、1996年のバーゼル世界宝飾展(現在のバーゼルワールド)で発表されると同時に熱狂的な支持を集め、同年の「ウォッチ・オブ・イヤー」受賞という快挙を達成。1980年代の終わりにはじまった機械式時計ブームの波に乗り、発表から20年以上経った今では「高級時計のベストセラー」としての地位を確立しています。

モジュール構造から生まれる多様性

 20年以上にも及ぶ「年次カレンダー」の記録的なロングヒットの要因。それは前項で述べた“稀に見る優れた実用性”“モジュール構造の設計”にあるのだと考えられます。

 この構造がもたらした最大のメリットは、基盤となるキャリバーと用途に応じたパーツの組み合わせにより、通算20種類以上ものモデルを展開できたことにほかなりません。その多様性はレディスまで広がり、多くの人々を魅了し続けています。

 その好例のひとつが、レギュレーター・タイプのRef.5235/50。2019年の最新作として登場したローズゴールドのモデルは早くも話題を集めています。

5235/50

■40.5mm ■18Kローズゴールドケース ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.31-260 REG QA)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

日常を豊かにする定番モデルが揃い踏み

 世界でも指折りだと言われている圧倒的なコンプリケーションの品揃えを誇るYOSHIDAが、数ある「年次カレンダー」のコレクションから厳選したのがこちらの5本です。“クラシック&モダン”を実践するデザインゆえ、シーンを選ばずに着用することができます。

CASE.1「年次カレンダー」の
王道を歩む代表作
「年次カレンダー」搭載モデルを代表するRef.5146Pは、ファーストモデルのRef.5035デザインを最も忠実に受け継ぐ後継機。2005年の登場から10年以上セールスを続けている“コレクションの顔”として安定した人気を誇ります。こちらの1本は重厚感のあるプラチナケースを採用。

5146P

■39mm ■プラチナケース ■アリゲーターストラップ
■自動巻き(Cal.324 S IRM QA LU)■30m防水
■価格はお問い合わせください


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Ref.5146Pに搭載される自動巻きムーブメントCal.324 S IRM QA LUは、「年次カレンダー」
の機能に加え、パワーリザーブ表示、ムーンフェイズを備えています。

CASE.2次世代に語り継がれる
スタンダード
10時から14時にかけて、弧状にレイアウトされた曜日、日付、月の表示窓、と24時間表示サブダイヤルを持つ文字盤と、パテック フィリップの伝統であるカラトラバ・スタイルを踏襲したラウンドケースとの組み合わせによって生まれたデザイン。現代的なケース径40mmのサイズ感も人気の理由です。

5205

■40mm ■18Kホワイトゴールドケース(文字盤/マット・ブラック×スレートグレー) ■アリゲーターストラップ
■自動巻き(Cal.324 S QA LU 24H/206)■30m防水
■価格はお問い合わせください

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5205

■40mm ■18Kホワイトゴールドケース(文字盤/ロジウム×シルバーグレー) ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S QA LU 24H/206)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

CASE.3実用と美観を極めるレディスモデル

ムーンフェイズ表示がエレガンスを漂わす、「年次カレンダー」のレディスコレクション。実用的な複雑機構とダイヤモンドの輝きを一度に楽しめる、いかにもパテック フィリップらしい様式美が感じられます。Ref.4947と4948の2つモデルが展開。

4947

■38mm ■ダイヤ付き18Kローズゴールドケースとリュウズ(約1,34カラット)
■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S QA LU)■30m防水
■価格はお問い合わせください


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4948

■38mm ■ダイヤ付き18Kローズゴールドケースとリュウズ(約2,71カラット) ■アリゲーターストラップ ■自動巻き(Cal.324 S QA LU)■30m防水 ■価格はお問い合わせください

商品詳細はこちら

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